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花組 真飛聖 タカラジェンヌ 夢の軌跡(4)
星組の財産に花組のよさ加えて
8月18日(金) 大阪夕刊 by 平松澄子
宝塚バウホール公演の単独初主演は「花のいそぎ」(平成16年、星組)。平安初期の物語で鬼才・小野篁役だった。

「私、今思うと、日本物が好きなんですね。日舞は音楽学校で初めて習ったぐらいだから、得意じゃなかったけど、『花の業平』など日本物をやる機会はけっこう多かった。『花のいそぎ』はちょうど入団10年目で、神様が避けて通れないチャンスを与えてくださったと思う。たくさんのことが学べてありがたかったし、すごく好きでした」

続いて「花舞う長安」の武将・皇甫惟明役、「長崎しぐれ坂」の流れ者・さそり役と、個性的な演技が際立ったが、翌17年8月に花組へ組替えになる。

「あまりに驚きすぎて、うそ、冗談!?という笑いが出たぐらい。本当とわかってどうしようと不安になりました。ただ、ふー(ふづき美世=当時の花組娘役トップ)をはじめ同期が4人いたので助けられましたね」

花組での第1弾は「落陽のパレルモ」の貴族ロドリーゴ役。「これも好きな作品。私は入団前から春野さん(寿美礼=花組トップ)にあこがれていたので、今はそばにいて、不思議な魅力に魅了されています。花と星では明らかに組のカラーが違う。私は星の財産プラス花のいいところを肉付けしていけばいいのでは、と思っているんです」

花組第2弾「ファントム」の東京宝塚劇場公演(25日〜10月1日)が終わると、大阪シアター・ドラマシティ公演の「MINDTRAVELLER−記憶の旅人−」(11月10〜22日、東京・日本青年館11月30日〜12月6日)に初主演することが決まっている。

「バウホールとはまた違う大変さがあると思う。小池先生(修一郎=作・演出)が魅力的に描いてくださると信じて、すべて身を委ねてその役に素直にこたえたい。宝塚は世界にひとつしかない夢の世界。男役はやればやるほど魅力的だし、お客さまに夢を与えられるよう、心を素敵にしてがんばります」と話した。

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まとぶん



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