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タカラジェンヌ 夢の軌跡 雪組 貴城けい(3)
ソフトな二枚目、異なる役にも挑戦
1月20日(金) 大阪夕刊 by 平松澄子
甘い雰囲気を持つソフトタッチの二枚目タイプ。初舞台も初主演も日本物と縁が深く、和服姿も美しい。ただ本人は「日舞など音楽学校時代から全然ダメ。日本物だとすごく構える部分があるんです。でも、演じていると私、日本人だなと思うことがありますね」という。

また、持ち味とは異なる役を演じることで、新たな発見や成長が感じられることが多いそうだ。たとえば、宝塚バウホール公演「アンナ・カレーニナ」(平成13年)での、ヒロインの夫カレーニン。「ヒゲをつけた政府高官の役で、腹芸というか、言葉ではなくてお腹の中で思ったことをにじみださせるような、難しい役でしたね」

翌14年秋からは雪組トップの朝海ひかるに次ぐ2番手スターとなり、重要な役どころを担う立場となる。15年にはバウの「アメリカン・パイ」で2度目の主演。萩尾望都原作の人気劇画を舞台化した作品で、売れないロックミュージシャンのグラン・パ役を演じた。

そして、創立90周年の16年には、初めて雪組を離れて、星組と月組に特別出演する。なかでも月組公演「飛鳥夕映え」では、大空祐飛(月組)、瀬奈じゅん(当時花組)と同期の3人が、軽皇子、中臣鎌足、蘇我石川麻呂の3役を役替わりで演じて話題を集めた。

「すっごく刺激的で、楽しかったですね。じつは雪組の同期は早い時期にやめたので、ずっと私1人だったんです。だから、月組では同期がいること自体も新鮮だった。3役の役替わりはホントに大変だったけれど、“なんでこんなに大変なのに、いつも笑っているんだろう”っていうほど楽しかった。具体的に芝居とか歌とかではなく、すべてがいろんな勉強になったような気がします」

久しぶりに雪組に戻っての宝塚大劇場公演「霧のミラノ」(17年)では、オーストリア軍情報部少佐のカールハインツ・べルガー子爵役で、誇り高く屈折した役柄を好演。スキッとした軍服姿も美しく、「演じがいのある、好きな役です」と話した。

つづく


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