花組トップスター、春野寿美礼が退団
出会いという宝を胸に新たな一歩を
2007/12/24
速報

宝塚歌劇団花組トップスター、春野寿美礼が24日、退団。17年の男役生活に終止符を打った。同日、東京宝塚劇場で行われた「アデュー・マルセイユ」「ラブ・シンフォニー」終演後、同劇場でサヨナラショーを披露。
退団会見の後、駆けつけた約8000人のファンに見送られて、劇場を去った。
春野は、サヨナラショーの後行われた舞台からの挨拶に、歌劇団の正装である緑のはかま姿で臨み「みなさまとの出会いはかけがえのない、確かな宝物です。感謝の気持ちと、この宝物とを胸に、新しい一歩を踏み出したいです」と、ファンに言葉を贈った。
会見では「何事もなくきょうが無事に終わってほっとしています」と、安堵の表情を見せたが、まだ退団の実感はないと話した。

また、退団後の活動については「あすからは宝塚の生徒ではない、本名に戻ったひとりの人間として過ごします。芸能活動などについては、いまはそういう気持ちがありません。ただ、歌が好きなので機会があれば音楽の仕事には携わりたい」と説明した。

劇場前のさよならパレードでは、沿道に並んだファンからの歓声に笑顔でこたえ、なんども手を振った。
なお、この日の公演のもようは、東京、大阪、名古屋のTOHOシネマズ系列の7つの映画館でライブ中継された。NTT東日本、西日本などの回線を利用して高画質の映像を配信する初の試みだった。映画館の客席からは、スクリーンの向こうの劇場客席と同様に手拍子や拍手が起こっていた。
同日は春野のほかに、嶺輝あやと、花純風香、鈴懸三由岐、専科の立ともみも退団した。
花組の後任トップスターは、真飛聖が内定している。
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