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花組「源氏物語 あさきゆめみしII」 来月、梅芸で
春野源氏「日本最高の色男、うれしい」
   大阪夕刊 by 平松澄子
宝塚歌劇が大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演する第3弾が、「源氏物語あさきゆめみしII」。来年が「源氏物語」の千年紀となるのにちなんだもので、花組の選抜メンバーで上演される。主演をつとめるトップ・コンビ、春野寿美礼と桜乃彩音、脚本・演出を担当する草野旦に抱負を聞いた。

「大阪限定の特別の作品にしたい」と張り切る春野寿美礼、桜乃彩音、草野旦(右から)
「大阪限定の特別の作品にしたい」と張り切る春野寿美礼、桜乃彩音、草野旦(右から)
宝塚は同劇場で過去2回、アメリカのミュージカルを上演しており、日本物は「あさきゆめみしII」が初めて。美しき光源氏が愛の遍歴を織りなす華麗な王朝絵巻「源氏物語」の原作は紫式部だが、宝塚版は大和和紀の劇画「あさきゆめみし」を元に、平成12年にミュージカル化して初演(愛華みれ主演の花組)。今回もその劇画から、また新たに書き下ろした作品として上演される。

「前回は源氏が明石から帰ったところから始めましたが、今回は源氏の母の桐壺の更衣が亡くなったところからスタートします」と話す草野は、「その母に生き写しの藤壺、六条の御息所、朧月夜、明石の上、女三の宮、紫の上と6人の女性の話を中心に展開して、源氏の4歳から53歳までの人生にどうからむかを描きたい。宝塚版のオリジナル・キャラクターとして創作した、時間を支配する“刻(とき)の霊(すだま)”は今回も登場して、狂言回しの役割をつとめます」と意欲を見せる。

春野はもちろん、主役のみめ麗しい源氏を演じるが、初演のときは“刻の霊”の役だった。「前回は客観的に源氏を見ていたので、まさか私が演じることになるとは思わなかった。でも歴代の先輩方がやってこられた日本最高の色男ができるのは、素直にうれしいですね。源氏が女性遍歴する気持ちは、私が長く男役を演じているからなのか、けっこう理解できるんです。やすらぎを求めて愛し続けた彼の姿を大切に、ひとりひとり違うキャラクターの女性を受け止めて、源氏として愛していきたい」という。

桜乃は紫の上と藤壺の2役を演じる。「大和さんの劇画は学生時代に読んで大好きでした。紫の上は孤独と嫉妬(しっと)、独占欲などに悩みながらも、源氏をいちずに愛し抜いた役。藤壺とは愛の形が違うので、それぞれの気持ちを大事にして2役を演じ分けたいです」と語った。

この記事は携帯サイト「芸能サンスポ」でも読めます 草野によると、今回は主題歌の「ああ、紫よ」をはじめ音楽も半分以上が新曲になるほか、前回にはなかったフィナーレをつけて、よりミュージカルらしい作品に仕上げるそうだ。「じつはフィナーレは和洋折衷のこれまでにないイメージで考えています。日本物を洋楽で見せるのは宝塚の伝統ですが、その極めつけにしたい。装置も大阪の劇場のサイズに合わせて、この舞台でしか見られない源氏にするつもりです」と意気込んでいる。

ほかには、刻の霊役に真飛聖、頭の中将役に壮一帆が決まっており、専科から京三紗、一原けいが出演する。



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公演は7月7〜23日。問い合わせは梅田芸術劇場(電)06・6377・3800。



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