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花組 愛音羽麗:Stars of宝塚
多面的な魅力を持った男役スター
   TVnavi 7月号
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芸名にある“麗”のとおり、麗しい華やかさが目を引く男役スター・愛音羽麗。正統派男役の象徴であるエンビ服も非常に似合うのだが、老若男女問わない幅広い芸域も魅力で、先日千秋楽を迎えたばかりの東京・花組公演では、ショー(『TUXEDO JAZZ』)で女役を演じたり、芝居(『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』)ではガクランに身を包んだ書生役を演じたりと、多種多様な姿で観客を楽しませてくれた。

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みわっち「書生役は、まさかの学生服でした(笑)。全部で14人の書生がいたのですが、舞台稽古でみんなが初めて学生服を着たときは、本当に不思議な感じでしたね。14人が集まるとむさくるしくて、なにかの『男子部』みたいな(笑)。着こなしも軍服とも違うし、スーツとも違うし…なかなか舞台で学生服を着る機会もないですから(笑)。お芝居の『黒蜥蜴』は宝塚には珍しいサスペンスもので、日本の終戦直後というあまり取り上げられない時代の作品で、こんな貧しい時代があって今の豊かな時代につながっているんだなあと改めて感じたりもしました」

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学生服から一変、凛々しい軍服姿がポスターになっているのが、次回作の『舞姫 MAIHIME』。文豪・森鴎外の小説を下敷きにした舞台で、音楽がふんだんに取り入れられたミュージカルになるとのこと。愛音羽麗は、ドイツ人の恋人エリスと母国の間で揺れ動く、主人公の太田豊太郎を演じる。

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「先日改めて原作を読み返して、実はラスト(豊太郎がエリスを残して帰国)で『えっ? ひどくない?』と感じたのですが(笑)、当時の日本ではやはりそうせざるをえない状況であったと思うし、外国の方との恋愛も周囲の理解度が今とはまったく違うと思うんですよ。そんな中で母国を取るか愛する人を取るかという心の葛藤や、豊太郎なりの生き方を演じられたらいいなと思います。とても有名な作品ですし、今まで宝塚を見たことのなかった森鴎外作品のファンの方などにも、ぜひ見て頂きたいですね」

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『舞姫 MAIHIME』にちなみ、鴎外の出身地、津和野を旅してきたのだとか。「作品にちなんだ場所に行くのが好きで、本来ならベルリンにも行きたかったのですが…。でも津和野はとても素敵な街でした。勉強というより、すっかり旅行気分で癒されてきました」

(この記事はTVnavi 7月号から転載しました)

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