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轟悠の男役カレイドスコープ
メモリアルイベント 宝塚歌劇を築いた2人の先生
   大阪夕刊 by 平松澄子
宝塚歌劇は今年で創立93年になります。その伝統のすばらしさを改めて振り返り、再認識させられる特別のイベントが、昨年から今年にかけて宝塚大劇場で続きました。

「小林一三没後50年追悼スペシャル」のプロローグで「私は妖精」を歌うシーン(C)宝塚歌劇団
「小林一三没後50年追悼スペシャル」のプロローグで「私は妖精」を歌うシーン(C)宝塚歌劇団
まず、植田紳爾先生の演出家生活50周年を記念した「夢のメモランダム」(昨年11月27日)。植田先生とはご縁が深いんです。初舞台の「愛あれば命は永遠(とわ)に」(昭和60年)も、新人公演で初主演(アンドレ役)した「ベルサイユのばら」(平成元年)も植田先生の作品でしたし、代表作の「風と共に去りぬ」(主役のレット・バトラーほか)は3度もやらせていただきました。

植田先生はお客さまが楽しまれること、何が今、宝塚に大切なのかを常に考えていらっしゃる。尊敬しております。私が雪組の主演男役の時代は歌劇団の理事長でもいらしたので、生徒たちは気楽に話しにくい感じもありました。でも、実際にお話しすると、とても話題が豊富で楽しい先生なんですよ。

今年1月25日には「小林一三没後50年追悼スペシャル」がありました。この日は(宝塚歌劇団の創立者)一三先生のご命日。毎年“逸翁デー”としてイベントがあるんですが、今回は特別盛大に、生徒とOGを合わせて431人が参加して行われました。

一三先生のことは映像や資料などで勉強しています。ある意味で発明家であり、商人であり…経済や政治の歴史上でもすばらしい方なんですが、私たちにとっては歌劇団を作ってくださったことに感謝の念が尽きません。今があるのは一三先生のおかげですし、“清く、正しく、美しく”という教えは、今も変わらないタカラジェンヌの真髄です。

こういうイベントがあると、立場的に私がコメントする機会も多くなるんですが、いまだに慣れませんね。責任感と緊張感がすごいし、うまくできないと自分が許せない。一応、台本はありますが必ず、自分の言葉に直して、とりあえず一生懸命にお稽古(けいこ)してやっています。(毎月第1月曜日の産経新聞大阪夕刊に掲載)



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