5日、東京宝塚劇場で行われた宝塚歌劇月組「MAHOROBA−遙か彼方YAMATO−」「マジシャンの憂鬱」舞台稽古後の瀬奈じゅんの記者会見一問一答は、次のとおり。
瀬奈じゅん 11月(11日)までと通常より短いですが、実のつまった公演にしていきたいと思います。千秋楽までよろしくお願いします。
−−見どころは?
瀬奈 今回は外部の方のご協力をいただいた作品です。「MAHOROBA−遙か彼方YAMATO−」は、
津軽三味線の上妻宏光さんが第8場吹雪の場面の三味線を担当してくださいました。

稽古場で実際にブワーッと弾いてくださったときは鳥肌がたちました。このすばらしい音楽にふさわしく、魂を込めて演じたいと思います。
また。それだけではなく、ふだんのショーと比べてお芝居がかっています。(主人公の)ヤマトタケルとともに月組のみんなと成長できたらいいですね。
一方「マジシャンの憂鬱」はクロースアップ・マジシャンの前田知洋さんがマジックを指導してくださいました。
前田さんはマジックをすること自体がどうかというよりも、マジシャンという職業の男性の生き様を演じてほしいとおっしゃいました。
確かに舞台でマジックをすることが話題で、それでエッセンスが加わるところもありますが、今の月組のチームワークのよさを見てほしいです。
−−演出家、正塚晴彦の作品は久しぶりではないか。難しさ、楽しさは?
瀬奈 すべてが難しいです。正塚先生の作品は、(2002年花組時代の)「琥珀色の雨にぬれて」以来です。
正塚先生が(04年の)花組「ラ・エスペランサ」をやられたときは(自分は月組「飛鳥夕映え」に特別出演で)「逃げたな」と言われました。
時間があいたからこそ、どんなマジシャンにしようかと考えられたそうです。実は最初はもっと誠実な人柄のマジシャンにするつもりだったそうですが、正塚先生は私(のキャラクター)のことを、すごく分かってらっしゃるので、このような主人公になり、やりやすい点がたくさんあります。
(演じるのが)私だからこうしてくれたのだろうというところがいっぱいあり、正塚先生の愛によってやりやすいところが多い。そんな作品です。
この役にめぐりあえてとても幸せです。