轟悠の男役カレイドスコープ(終)
劇場で会いましょう
2008/4/4
速報
春らんまんの東京で、私が特別出演している
宙組公演が開幕しました(5月18日まで、東京宝塚劇場)。
私が白洲次郎氏、大和くん(悠河=宙組トップ)がマッカーサー元帥役を演じる「黎明の風」は、日本の終戦前後の昭和秘史。「Passion 愛の旅」は愛をテーマに世界を巡るレビュー。老若男女の幅広いお客さまに楽しんでいただいて、がんばっている宙組のみんなも、いい作品にたずさわっている満足感があります。お帰りの際はぜひ、主題歌を口ずさんでくださいね。

宝塚大劇場では春、桜の季節というと、初舞台生のロケットが恒例です。今年は第94期生で私は第71期生。初舞台はもう二十数年前のことになりますが、一番思い出深いのは、やはり同期生全員で一生懸命だったロケットです。その後は各組に配属されて、それぞれが責任を持ってやらなければならない。失敗を恐れず、何事にも興味を持って、どんどん挑戦してほしいですね。
専科の私は、花、雪、星、月、そして宙と、足かけ6年をかけた全5組の組回りが終わります。どの組も個性豊かですが、全員が同じ方向を向いていて、心が一つなのは変わらない。私自身も1つの組の中にいると見えていない部分が多かったな、と改めて勉強になりました。
来年は宝塚歌劇の創立95周年になります。時代はいろんな意味でスピード化していて、より高度な技術も要求されるでしょう。ただ、のどかで伸びやかな宝塚らしい古き良き伝統の雰囲気はずっと残して、クオリティーの高い作品に向かっていきたいと思っています。
この連載は今回で終わります。1年間、ありがとうございました。こんどは劇場でお会いしましょう。
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