月組 涼城まりな The name of タカラジェンヌII
名付けの親は関口宏
2008/4/28
産経新聞大阪夕刊 by 平松澄子

父親がタレントの関口宏と知り合いだったことから、名付け親になってもらったそうだ。
「“涼”という字が好きだし、響きがきれいだと思いました」
大きな瞳がチャームポイントで、ダンスが魅力的な中堅の娘役。宝塚大劇場で上演中の「
ME AND MY GIRL」(5月5日まで、東京公演は5月23日から)では、パーリーズという貝ボタンをいっぱいつけた派手な服で軽快に「ランベス・ウォーク」を踊る、印象的なランベス・クィーン役で出演している。
「1幕の最後の1場面だけで、セリフがあるわけでもない。いかにお客さまの印象に残るか、最初の登場シーンが大切なんです。バン!と一瞬で下町の感じのしぐさや動きを出して、上流階級との差を象徴する役。衣装はすっごく重いので、腰や肩にけっこうきてるんです。でも客席にも降りて一番盛り上がるシーンなので、すごく楽しい」
母親が宝塚ファンで小さいときから舞台を見て育ち、小学5年から受験のための勉強を始めて、高校1年のときに1回で合格した。
「ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台を踏み、翌平成12年、月組に配属。新人公演では17年に、「エリザベート」のスターレイ役と「
JAZZYな妖精たち」の妖精の女王役で2度、チームをまとめる“長”をつとめた。
「下級生をひっぱっていくことを学びました」
娘役として心がけているのは、「男役さんと一緒にいても、ひとりのときも、個性をなくさずに輝いていること」。やってみたい役は、「これまで子供の役が多かったので、前回のバウホール『HOLLYWOOD LOVER』でいい女の大人の役をやらせていただいてうれしかった。もっと個性が強い役や悪役などのきつい役にも挑戦したいです」。
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