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轟悠の男役カレイドスコープ(9)
“侍ジェントルマン”に親近感
2008/2/4
産経新聞大阪夕刊 by 平松澄子
宙組の宝塚大劇場公演が８日から始まります（３月１７日まで）。私が大劇場公演に出演するのは約１年半ぶりで、５組の組巡りの最後になる宙組には初めて。タニくん（宙組トップの大和悠河）とお芝居で共演するのも初めてとなります。
その「黎明の風」は、戦後日本の復興・独立に舞台裏から尽力した、白洲次郎氏の波乱に満ちた半生を描く作品。私は次郎役で、タニくんは連合国軍総司令官のマッカーサー役。対立する関係の２人のにらみ合いから始まり、正々堂々とやり合って、最後には友情が芽生えるって感じになります。
次郎氏は芦屋のお生まれで、お墓も三田にあるそうで、宝塚と同じ兵庫県にゆかりの深い方ですから、親しみが持てました。長身でダンディーなのに、シャイで、チャラチャラなさっていない。それでいて、お見合いで一目惚れした正子さん（娘役トップの陽月華が骨折休演のため、和音美桜が代役）には、お尻にひかれている。“侍ジェントルマン”というサブタイトルにぴったりな方ですね。
敗戦後の暗い時代ですが、そこは演出が石田（昌也）先生ですから、ちょっとしたギャグやユニークなキャラクターの人物などをちりばめて、笑いもけっこうある。戦争に対する思いをレクイエムダンサーが表現する中、私が「群青」を歌うのも楽しみにしてください。
「Ｐａｓｓｉｏｎ 愛の旅」はいろいろな国を訪ねてハッピーな世界を探すレビュー。黒エンビ姿のプロローグや、女姿の美しいタニくんと踊るシーンなどもあります。宙組は酒井（澄夫）先生のショーは初めてらしいけれど、私は前回の大劇場（２００６年月組「レ・ビジュー・ブリアン」）、昨年のコンサート（「ラベンダー・モノローグ」）と続いています。
宙組の印象は、ほんわかしていて、ほどよく明るく、ほどよく真剣って感じかな。どの組もそれぞれ、組全体の雰囲気がほのかに違っていますが、根っこはみんな一緒。下級生たちがどれだけの高い意識を持って作品に取り組むかが大切になりますね。
その「黎明の風」は、戦後日本の復興・独立に舞台裏から尽力した、白洲次郎氏の波乱に満ちた半生を描く作品。私は次郎役で、タニくんは連合国軍総司令官のマッカーサー役。対立する関係の２人のにらみ合いから始まり、正々堂々とやり合って、最後には友情が芽生えるって感じになります。
次郎氏は芦屋のお生まれで、お墓も三田にあるそうで、宝塚と同じ兵庫県にゆかりの深い方ですから、親しみが持てました。長身でダンディーなのに、シャイで、チャラチャラなさっていない。それでいて、お見合いで一目惚れした正子さん（娘役トップの陽月華が骨折休演のため、和音美桜が代役）には、お尻にひかれている。“侍ジェントルマン”というサブタイトルにぴったりな方ですね。
敗戦後の暗い時代ですが、そこは演出が石田（昌也）先生ですから、ちょっとしたギャグやユニークなキャラクターの人物などをちりばめて、笑いもけっこうある。戦争に対する思いをレクイエムダンサーが表現する中、私が「群青」を歌うのも楽しみにしてください。
「Ｐａｓｓｉｏｎ 愛の旅」はいろいろな国を訪ねてハッピーな世界を探すレビュー。黒エンビ姿のプロローグや、女姿の美しいタニくんと踊るシーンなどもあります。宙組は酒井（澄夫）先生のショーは初めてらしいけれど、私は前回の大劇場（２００６年月組「レ・ビジュー・ブリアン」）、昨年のコンサート（「ラベンダー・モノローグ」）と続いています。
宙組の印象は、ほんわかしていて、ほどよく明るく、ほどよく真剣って感じかな。どの組もそれぞれ、組全体の雰囲気がほのかに違っていますが、根っこはみんな一緒。下級生たちがどれだけの高い意識を持って作品に取り組むかが大切になりますね。
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