1930年代のロンドンを舞台に、下町に住んでいた若者がじつは貴族の御曹司だったことがわかり、紆余曲折の末に大富豪の跡取りとして迎えられるという、パッピーなミュージカル。ロンドンで37年に初演されて大ヒット。米ブロードウェーでも上演された作品だ。
ミュージカルの幕開けは高級住宅街にあるヘアフォード家の邸宅で、女主人のマリア侯爵夫人(出雲綾)、甥のジェラルド(遼河はるひ)、姪のジャッキー(明日海りお)、遺言の執行人であるジョン卿(霧矢大夢)、弁護士のパーチェスター(未沙のえる=専科)らが集まって、伯爵家の新しい世継ぎが見つかったと大騒ぎ。
そんなところへ、下町育ちのウィリアムことビル(瀬奈)が威勢よく登場。恋人のサリー(彩乃)と邸宅の豪華さに大はしゃぎ。ビルはマリア夫人から世継ぎの特訓を受けることになってノという展開になる。
この作品は、ラストに全員で歌い踊る「ランベス・ウォーク」が圧巻で、出演者も客席へ降りてきて大フィーバーの幕切れ。観客からも手拍子がわき起こるなど楽しく盛り上がった。
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