紫吹淳 最後の舞台
「薔薇の封印」制作発表
宝塚歌劇団は6日、東京都内のホテルで月組の次回公演作品「ミュージカル・ゴシック『薔薇の封印−ヴァンパイア・レクイエム−』」(作・演出、小池修一郎)の制作発表を行った。5日に退団会見を行ったトップスター、紫吹淳の最後の公演になる。

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会見の冒頭、歌と踊りを披露した紫吹淳と映美くらら(左)。大迫力の吸血鬼ぶりだった=東京都港区のホテル


歌劇団の代表作のひとつになっている「エリザベート」の演出を手がけた小池修一郎による、吸血鬼を主人公とした物語。中世、17世紀、20世紀前半、そして21世紀と4つの時代を舞台に永遠の命をもつバンパイア一族の後継者となったフランシス(紫吹淳)の、時のかなたへさらわれた恋人、リディア(映美くらら)を探す旅路を描く。

会見には、紫吹映美、小池らが出席。小池は「紫吹淳のサヨナラ公演になるわけですが、“ダンスの紫吹”という面を生かして“踊るバンパイア”になると思っていただいてもよい」と説明

これを受けて紫吹も「“踊るバンパイア”を極めたいと思います。宝塚人生に悔いが残らないようにがんばります」と、力強く抱負を述べた



また、今回の公演はNTT西日本とNTT東日本が協賛。これに伴い両社は8日から、インターネット上で「薔薇の封印」を中心とした歌劇団関連の動画配信を始める。紫吹のトークショーの生中継なども予定している。両社が運営するブロードバンドサービス加入者だけが見ることができる。

両社によると、配信サービスは「薔薇の封印」が終わる来年3月まで。その後については、未定だとしている。

歌劇団側は「いわば『薔薇の封印』のメーキングを見ることができる」と説明するが、歌劇団はすでに110度CSデジタル放送に専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」をもち、けいこ風景など最新舞台の“メーキング”の模様は、そちらでも見ることができる。両者のすみ分けについて植田紳爾理事長は「ブロードバンド配信のほうがきめ細かな情報更新が可能だ」と説明した

「薔薇の封印」は11月21日から宝塚大劇場で(12月26日まで)。東京宝塚劇場では来年2月6日から(3月21日まで)。

月組のほか専科から星原美沙緒、五峰亜季、彩輝直が出演する。彩輝は紫吹の後任として月組のトップスターに就任する予定

座席券は宝塚大劇場のものが10月11日から、東京宝塚劇場のものが12月14日からそれぞれ発売される。
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8月6日(水)
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紫吹淳 退団会見
彩輝直 次期月組トップに
紫吹淳 来年3月 退団へ
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