ガラスの風景
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ミラー警部(安蘭けい)は、そんなジョーイの身元を洗い出していた。妻を亡くし、証券マンから転落したジョーイは犯罪組織のマネーロンダリングに手を貸していた。だが、ミラー警部は「今回の事件の捜査中、あんたを疑ったことは一度もなかった。だいたい自分は強攻班の刑事であり、経済事犯など知ったことではない」といい放つ。不思議な友情すら感じていたというミラー警部とジョーイは握手を交わす。だが、ジョーイは、そんな犯罪に手を貸している自分が、ローラを受け入れられるはずがないと苦悩する。

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