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雪組トップスター 朝海ひかる
めでたさ続きの新トップ

雪組 新トップ 朝海ひかる

“朝の海に光輝く”アイドル系のトップスターが誕生した。

トップのお披露目となる宝塚大劇場雪組公演「春麗の淡き光に−朱天童子異聞−」「Joyful!!」が、元日に幕を開けた(2月4日まで)。

さらに3日は劇団創始者、小林一三翁の「生誕130周年記念」、命日にあたる25日は恒例の「逸翁デー」、2月2日は「バレンタイン・スペシャル」と、公演中に記念イベントが集中するめでたさだ。

「もう2度とないめぐり合わせですよね。役者冥利につきます」と、たおやかに笑った。

宮城県仙台市出身。宝塚歌劇を見たこともなかった少女が、高校の音楽教師の勧めで受験して一発合格。平成3年の初舞台から花組→宙組→雪組とかわり、12年目でトップの座を極めた。仙台からは杜けあきに次いで2人目になる。

「想像もつかなかった人生のレールを、流れに身を任せてきたって感じですね。下級生のころはふらふらしていて考え方も甘かった。もっとしっかりしていれば…と今は反省だらけです」



ターニングポイントになったのは宙組時代「エリザベート」のルドルフ皇太子役。「自分のすべてをかけてやりたい! という執着心が芽生えた作品でした」

雪組に組替えのあとは、持ち前のダンス力に加えて演技力も急成長。「雪組は芝居の達者な人が多くて触発されました」という。

小粋でかっこいい男役でありながら、女役姿の美しさも定評がある。昨年は「風と共に去りぬ」のヒロイン、スカーレットを演じて大評判だった。

「見せる芝居がすごく勉強になりましたね。昨年はほかにも男らしい役や古代中国の官僚…と、次から次へとキャラクターの全く違う役をやらせていただいて、役者の醍醐味を味わえました」

トップで迎えた新年。抱負はとくに掲げないが、常に理想は高く持っている。

「いつも現実とぶつかっているんですが、雪組の仲間たちと一緒になって、心のある舞台をお客さまにお届けしたい、っていうのが最終目標ですね。与えられたものを期待以上にやれるよう、自分を磨く努力をして、そのつど貪欲に前進していければ、と思っています」



sumire memo
1月1日(水)大阪朝刊
interview by 平松澄子
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