SUMiRE STYLE


ルキーニを超えたところの私

瀬奈じゅん あさこさん
ルイジ・ルキーニ 熱演
撮影・早坂洋祐@写真報道局

苦しんでもやりたかった役
−−「エリザベート」(東京宝塚劇場で上演中)では、暗殺者、ルキーニという大変重要な役を演じていますね

今まで経験したことのない役柄です。
すごく苦労し思い悩むだろうけれど、演じることで新しい何かをつかみ成長できるのではと、やりたかった役です。

−−具体的な役作りは?

この作品は、やってみて初めて分かる部分も多く、役づくりは物語全体を把握するところから始めました。物語全体の狂言回し的存在で、しかし、説明セリフの中にはルキーニの感情も込めなくてはならず、そのバランスが難しかった。

オットーと正反対の狂気
−−歌も大変重要で、かつすばらしい旋律が多い作品ですが

ルキーニが歌う歌は変拍子のものもあるし、気持ちいい旋律なのにそれをを打ち砕くかのようなロックビートを基調にしています。楽譜を見て『難しそうだ』と思ったのですが、実際歌ってみると、このほうがルキーニの感情を込めやすいことに気づきました。

−−エリザベートを暗殺したルキーニという人物は実在しましたが

だから、ルキーニ像は歴史資料から立ち上げました。孤児院育ちで、人でも殺さないと自分の存在価値を見いだせなかった浅はかな若者。『ルートヴィヒII世』で演じたオットーとは正反対の狂気ですね。

 

次の自分が楽しみ
−−では、そんなルキーニを実際に、演じてみての感想は?

私って、演じてきた役も自分自身もストレートすぎる。頭では分かっていたのですがルキーニを演じて、この持ち味が、いい所でもあり邪魔する面でもあると冷静に実感しました。

−−うーむ、なるほど

宝塚大劇場公演では“私”のルキーニという点に、こだわり過ぎていました。東京公演では「これがルキーニです。見てください」と打ち出す強さがついたと思います。ルキーニを演じた次の瀬奈じゅんがどうなるか、自分でも楽しみです。



sumire memo
1月23日(木)東京朝刊
interview by 田窪桜子
sumire style 関連リンク
●SUMiRE STYLE index
●「エリザベート」STAGE GRAPH
●「エリザベート」東京公演始まる
●「エリザベート」製作発表
ENAK TOP PAGEへ戻ります

●お知らせ 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

●OG情報 演劇一般のほうに掲載
産経Webに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての著作権は産経新聞社に帰属します。
(産業経済新聞社・産經・サンケイ)
Copyright 2002The Sankei Shimbun.
All rights reserved.