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花組東京公演「エリザベート」始まる
愛とは結局なんなのだろう?

宝塚歌劇団花組の東京公演エリザベート−愛と死の輪舞(ロンド)−(小池修一郎・脚色演出、中村一徳・演出)が2日午後、東京宝塚劇場(東京・日比谷)で始まった。春野寿美礼の花組トップ就任披露公演であるとともに娘役トップ、大鳥れいのさよなら公演になる。

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「エリザベート」は1992年にオーストリア・ウィーンで上演された作品の宝塚版で、平成8年に雪組(一路真輝、花總まり)、星組(麻路さき、白城あやか)が相次いで上演。10年10月には宙組(姿月あさと、花總まり)が再々演し、今回が4度目の上演となる。

オーストリア=ハンガリー帝国皇妃、エリザベート(大鳥れい)暗殺のなぞ。暗殺者でイタリアの無政府主義者、ルイジ・ルキーニ(瀬奈じゅん)は「死」=トート(春野寿美礼)がエリザベートに恋をしたのだと主張する。

ENAKは残念ながら雪組版は見逃しているが、無骨で不気味で、それでいて一途な麻路トートが印象的だった星組版と、スマートな姿月トートにエリザベートの芯の強さも表に出た宙組版の両方の美点を兼ね備えているのが今回の花組版かなと感じた。

人生をあきらめて死を受容しようとするエリザベートを、「死は逃げ道ではない」と拒否するトートの心情とはなんなのだろうか。つまるところ「愛」とはなんなのだろうかと考えさせられるのだ。

初日の2日は午前中に舞台けいこが行われ、その後、春野寿美礼が劇場内で記者会見し、「正月早々、舞台に立てることがとてもうれしい。宝塚大劇場のときよりさらに濃い中身になっています」と意欲満々に語った。

2月9日まで。



sumire memo
1月2日(木)
text and photo by 石井健
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