宙組 大和悠河
組替えで さらなるステップアップを
たに−−星組日生劇場公演「雨に唄えば」で、陽気な音楽家、コズモ・ブラウンを演じていますね。

ミュージカル映画の不朽の名作の舞台版です。出演が決まって映画をビデオで見直しました。

−−コズモという人物は?

サイレント映画の大スターになったドン・ロックウッド(安蘭けい)の昔からの相棒。大スターになったドンに嫉妬(しっと)することもなくピアニストとして陰で支えている。人間的に大きくて、いろいろ分かった男ですね。自分の持っている技術などに自信があるからこそ、スターのドンとも変わらない関係を築けるのだと思います。

−−「笑え」という歌を歌う場面は、非常に激しいドタバタ喜劇の場面で、熱演でした。

扉を次々開けたり板にぶつかったり、いろいろな人が出てきて小道具も多い。タイミングが命です。オーケストラとの息を合わせるのも大事。ただ、もとはドンを励まそうという内容の歌です。段取りに気をとられ過ぎ、歌の基本の部分を忘れないようにと心がけています。

−−タップダンスが見所でもあります。

タップダンスは好きですね。踊りのけいこを始めた当初は、舞台初日に間に合わないのではと不安になるほど大変でしたが、回数を重ねるほどにできるようになって楽しい。タップはずっと続けていきたいと思っています。

−−月組から宙組に組替えになり、その合間に今回の星組公演となっているわけですが

みんな温いので楽に(星組の中に)入っていくことができました。月組ではイメージが定着しがちだったけれど、組替えをきっかけに、そのイメージを破ってさらにステップアップしたいですね。

−−理想の男役像は?

上辺だけではなく中身において格好よく見せられる、人間的に格好いい男役が理想。宝塚の男役らしさを忘れず、大和悠河ならではの男役をつくっていくのが目標です。

           

SUMiRE DATA
5月22日(木)東京朝刊
interview by
田窪桜子
SUMiRE LINX
「雨に唄えば」STAGE GRAPH
「雨に唄えば」始まる
真飛聖「タニとの共演楽しみ」 「雨に唄えば」制作発表
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