ジャンヌは、教会の威信失墜を恐れたフランスのコーション司祭(箙かおる)の差し金で捕らえられていた。敵国にとらわれたのではない。権力をもてあそぶ勢力に追われていたのだ。ピエールは修道士に化け、司祭の愛人、カトリーヌ(華宮あいり)に近づく。司祭はカトリーヌにジャンヌの監視と拷問の役を任せていた。ピーエルはまんまとジャンヌを救いだし、ジャンヌの囚人服をカトリーヌに着せる。その結果、カトリーヌはジャンヌの身代わりに刑を受ける。ジャンヌの存在は政治の権謀の中からは消えたことになった。だが、獄につながれていたジャンヌの心身はボロボロに傷ついていた。「いっしょにいてほしい」。そんなジャンヌの言葉にしかし、ピエールは幽霊騎士との約束を守り、ジャンヌを騎士のもとに送り届けるのだった。再びの別れ。