SUMiRE STYLE  宙組東京公演 STAGE GRAPH
宙組東京公演

 

そして、祝福されて結婚するふたり。大団円!
火あぶりにあったとされるジャンヌ・ダルクが実は生きていて、幸せな結婚をしたという、実に大胆な物語は、いろいろな見方ができるのではないあだろうか。
ENAKは人間の純粋さとは、どれたけ無垢(むく)な魂をもっているかにかかっている。そう主張したいのだろうと、とった。グラフには掲載しなかったが、ピエールの幼なじみの売春婦、ルイーズ(彩乃かなみ)と傭兵たちの世話係の少女、ヴィベット(花影アリス)が登場する。ふたりとも戦時下という苦しい状況の中で女性としての幸せを捨てているが、精いっぱいに生きている。ピエールにとって、このふたりの魂もジャンヌと同様に気高いものだった。
あえてスミレコードギリギリの筋立てを採用したことで、くっきりと浮かび上がってくるのは、そういう魂の気高さの大切さなのだ、とENAKは読んだのだ。
が、もちろん、観劇する人はそれぞれの見方で楽しめばよい。
さて、次はショーだ。

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宝塚歌劇団宙組東京公演
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