知らずに済めばよかった。だが、知ってしまった。アイーダ(安蘭けい)は、親子の縁を切ること。ラダメス(湖月わたる)とともに国外に逃げるまで、暗殺行動に出ないことを条件に、14番目の月の夜、ファラオの警護が手薄になることを父、アモナスロ(一樹千尋)に教える。 兄のウバルド(汐美真帆)らは、暗殺の用意をととのえる。 そして、その夜。 それぞれが、息をひそめてなりゆきを見守る。銅鑼が3回鳴らされたとき、王族は兵士さえ遠ざける。銅鑼が鳴らされる。ひとつ。そして、ふたつ。