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にしき・あい
昭和61年入団
東京・練馬区出身 |
俳優の萬屋錦之介の「錦」をもらってひらかなに変え、当時夫人だった女優の淡路恵子が考えた芸名という。
「おじの仲人が錦之介さんご夫妻だった関係で、おじが頼んでくれたんです。女役さんみたいな芸名だなぁと思ったんですけど、まぁ、すぐに覚えてもらえて、誰でも読めるから、よかったなって」
初舞台から星組一筋のベテラン男役。昨年12月のシアター・ドラマシティ公演「永遠の祈り」では、だまされる商人カナリスを演じた。
「じつはヒロさん(専科の一樹千尋)の役名の“ロザルジェさま”がどうしても言えなくて、ドキドキの毎日だったんです。そういう舞台度胸も大切だなって、改めて実感しましたね」
現在、宝塚大劇場に出演中(3月28日まで)で、芝居「1914/愛」は警視総監の役。ショー「タカラヅカ絢爛」(関連記事:本場から振付家招聘)では大勢で挑戦する縄跳びのシーンを見てほしいという。
「私の役は最後に“うるさい!”って怒鳴るんですけど、みんなが稽古でがんばった過程を知っているから、言いにくくって。始めは全く飛べなかったのに、見事に飛んでいる姿を見て感動しています」
男役としての理想は、エンビ服にリーゼントでバシッと決められること。
「宝塚の伝統的な男役像は絶対に変えたくない。それに星組は今、1つの目標に向かっていく全体のまとまりがすごい。この状態をずーっと保っていきたいですね」
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