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SUMiRE MEMO
by ENAK編集部
7月28日 
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
 
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星組公演「花舞う長安」
「重い看板への挑戦」河村隆一 宝塚に歌を提供
28日午後、東京・日比谷の東京宝塚劇場で、行われた星組公演「歌劇『花舞う長安』−玄宗と楊貴妃−」「グランド・ショー『ロマンチカ宝塚’04』−ドルチェ・ヴィータ!」の製作発表会見全文は次のとおり。

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記者会見した河村隆一(右)は、全国ツアー「Tour2004“バニラ”〜次の瞬間」の最中で、日焼けして小麦色。湖月わたる(中央)と檀れいも和気あいあいとした雰囲気=東京宝塚劇場


■湖月わたる 私たちは、あしたから博多座で舞台稽古を始めまして(8月)1日の初日を目指し、星組メンバーは熱く燃えております。よろしくお願いします。

■檀れい フルメンバーではないのですが、8月1日より博多座のほうで、星組メンバーで、この作品をがんばって作っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

思わず笑みがこぼれる場面も=東京宝塚劇場
思わず笑みがこぼれる場面も=東京宝塚劇場


28star_kawamura120.jpg■河村隆一 今回は宝塚という長い歴史を感じさせる、重い看板にチャレンジしました。(脚本・演出の)酒井(澄夫)先生のほうから歌詞を拝見させていただき、いろいろ調べると、唐王朝の中国が舞台。はたしてポップスである僕の音楽がどんな“グルーブ”ができるのかと不安に思いましたが、酒井先生も「現代のまま書いてくだされば」といってくださって、肩の力が抜け、よい作品がかけたのではないかなと思います。以前、檀れいさんとはあるトークショーのほうで、ご一緒させていただきましたし、(星組の前々回の公演)「王家に捧ぐ歌」を2回ほど見させていただいています。ファンの方々がとても熱心なのをまのあたりにして、すごく感動しました。今回、楽曲を書かせていただくということでとても興奮しまして、がんばりました。

−−河村の曲「愛にただよう水蓮の花」を最初に聴いたときの印象、歌の魅力は?

■湖月 初めて聴かせていただいたときは、どこかに漂っているような、すてきなメロディーだと思いました。檀れいちゃんとハモる部分も今までにないハーモニーである気がしました。実際に歌ってみたら、すごく難しく、ふたりで練習しました。芝居の中では玄宗と楊貴妃が、愛を誓いあって、その愛を確かめ合う意味でこの歌をうたうんですけど、この曲に助けられながらふたりの愛を表現させていただいております。

■檀 私も初めて聴かせていただいたときは、「愛にただよう水蓮の花」ということで、水の中に水蓮の花がふわっと咲いたようなイメージと玄宗と楊貴妃のお互いの気持ち、愛する心とが、曲にぴったり合っていて、「わあ、すてきだなあ」と思ったんですけど、うたうと、なかなか難しかったりして、苦労したんです。ほんとうにこの作品の中で好きな曲のひとつです。

−−LUNA SEAはビジュアル系バンドでしたが、宝塚の男役を見てどう感じますか?

■河村 「王家に捧ぐ歌」は一度拝見し、それから10日後ぐらいに再度拝見したのですが、そのとき、何を見たかったかというと、宝塚の男役と娘役、つまり男性像、女性像はファンの理想の男性像・女性像なんではないか−−ということでした。ところが、よく見ると男性のほうが本質的に女性っぽい−−弱さ、しなやかさ−−を、たくさんもっていることを、湖月さんが演じているように見えたのです。たまたまエジプトが舞台で、檀れいさんが演じられた役が毅然とした女性像だったこともあるのですが、女性のほうが強く見えたりしまして。ファンの方は、こういう理想の人生がどこかにあったのではないかと投影して見られているのではないかと、そう思いました。

28star_dan120.jpg −−曲を作るときに、湖月、檀の声質をイメージしましたか? たとえば、サビは、ふたりのどの部分をいかして作ったのでしょうか?

■河村 (うたわれるのが)ロマンティックなシーンですので、ふたりが柔らかい気持ちでいられるのはどんんな瞬間かを考えました。いやされながら、同時に、ときめきが残っているのは。そして、わたるさんはこういう声で、れいさんはこういう声でうたってくれるんじゃないかとイメージしていました。ただ、いま、おふたりから「難しい曲だ」といわれました。僕は自作自演のスタイルで活動しているので、少し難しいものを作って、それをうたえたときに初めて作品に“近づける”ような気がしています。そういう作風がおふたりの重荷になっていなければいいなと、今、思いました。

■酒井澄夫(脚本・演出 この作品は8月1日から博多座でやり、10月に宝塚、11月に東京。物語は、みなさんご存じの楊貴妃と玄宗皇帝の恋の話です。平安時代から有名で白楽天の長恨歌に材をとり、井上靖先生の物語に基づいた作品です。河村(隆一)先生−−先生と呼ばせていただきますが、宝塚は初めてでしょうが、僕は昔から(河村の)歌のはずっと聴いていたんです。すごく美しいメロディーと美しい声が印象に残っています。このたび偶然の機会からお願いすることになりました。中国の話ですが、現代の話として作りたかったので、音楽はボーダレスで、中国を意識せずとお願いしたわけです。河村先生に僕は、水があって、きらきらときらめいているというイメージを持ちました。そういうところから、水蓮の花がきらきらしているイメージでお願いしました。すてきな曲ができて、すごく喜んでいます。果たして(湖月と檀が歌って)河村先生がどう思うか。ふたりもがんばっています。



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河村隆一が作曲した「愛にただよう水蓮の花」を熱唱した湖月わたると檀れい=東京宝塚劇場


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