SUMiRE MEMO
text & photos
by ENAK編集部
●
連載
産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。
・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」
・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」
・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。
●
番組表
東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。
●
OG関連記事
演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
●
ENAK編集部
●
編集局文化部
宝塚歌劇団雪組東京公演始まる
すべては愛から始まる 「スサノオ」
神話に基づいたファンタジー「スサノオ」=東京宝塚劇場
宝塚歌劇団雪組「詩劇『スサノオ−創国の魁−』」(脚本・演出、木村信司)「グランド・レビュー『タカラヅカ・グローリー!』」の東京公演が11日午後、東京宝塚劇場(東京・日比谷)で始まった(
関連記事:宝塚大劇場公演評
)。7月11日まで。
専科の初風緑と宙組の水夏希(
関連記事:インタビュー
)が特別出演。90周年を記念し、第90期初舞生50人(
関連記事:90期生が卒業式
)も参加。総勢124人で圧倒的な舞台を繰り広げる。東京宝塚劇場に初舞台生が出るのは85周年(平成11年)の雪組「ノバ・ボサノバ」公演以来。また、口上も行うが、東京宝塚劇場では初めて。今回、初舞台生はショーだけではなく芝居にも参加している。
「スサノオ」は、古事記に登場する英雄、スサノオを主人公にした物語。暴れ者のスサノオ(朝海ひかる)が、暴力の愚かさを知り、ヤマタノオロチとの戦いに傷つきながら、争いの愚かさに嘆きながら、国を守り、かつ他国と協調する上でなによりも大切なのは愛であることを悟るまでを描く。
平和とは何かなど、現在の国際社会における日本の姿もだぶってくるような、非常に重い投げかけをしてくる作品でもあるが、主演のトップスター、朝海ひかるは「あくまで神話に基づいたファンタジーのつもり」と、タカラヅカならではの夢を観客に与えることに専心している。
初舞台生も参加した大所帯の出演者たちが、大和の国の民などとして絶えず舞台上いるのも視覚的に圧巻。
90人の大ロケットダンス。「タカラヅカ・グローリー!」=東京宝塚劇場
「タカラヅカ・グローリー!」は90周年にちなんだ90人の大ロケットダンスが見どころ(
関連記事:振付家・羽山紀代美に聞く
)。うち25人は、初舞台生。初舞台生は冒頭でもロケットを披露する。
一方、音楽では英国のロックバンド、クイーンの「メイド・イン・ヘヴン」「レット・ミー・リヴ」が感動的な使われ方も印象に残った。フィーナレでは「フォーエバー・タカラヅカ」も歌われる。
この日は、午前に舞台稽古かが行われ、稽古後、劇場内で朝海が会見。「大人数で“酸素の薄い公演”。いつもに増して健康管理に気をつけながらがんばりたい」と、はつらつとした表情で話した。
■
■
■
朝海ひかる会見
初舞台生を交えての124名での舞台ということでとても酸素の薄い公演となっておりますけれども、みなさまもぜひ、この舞台を見に劇場のほうに足を運んでいただいたらいいなと思っております。千秋楽までどうぞよろしくお願いします。
会見した朝海ひかる=東京宝塚劇場
−−「タカラヅカ・グローリー!」の振付担当者は、いずれもOGだが
はい。それぞれの場面が、各先生がたの個性が光るものになっていると思うので、踊っていて楽しいです。OGの方々なので、宝塚のよさを分かったうえで、自分なりのよさの出た場面を作ってくださっているので、愛情を感じますし、踊っているわれわれも大切にやっていきたいと思っています。
−−「スサノオ」は、重厚なテーマを示唆するが
私は純粋に、日本の神話を基にしたファンタジーとして、宝塚ならではの夢の世界、おとぎ話の物語というつもりでやっております。
−−千秋楽までどう備える
いつもの公演にも増して“体が資本”の公演だと思いますので、健康管理には気をつけてやっていきたいと思います。
※
恒例のSTAGE GRAPHは、
こちら
です。中身に触れていますので、観劇予定のある方は、劇場に行かれた後にどうぞ。
?2004.The Sankei Shimbun All rights reserved.