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宝塚グランド・ロマン
「1914/愛」
作演出/谷正純
大団円。湖月わたる演じるアリスティドは、冒頭、非常にワイルドでシリアスな物語かなと思うのだけど、物語が進むにつれ、次第にコミカルな味わいをもち始める。とりわけ、アリスティドとアデル(檀れい)のお互いの正体が分かるくだりは、一気に喜劇の流れに。一粒で二度おいしいというわけ。一方、アポリネール(貴城けい)やモディリアーニ(大和悠河)ら芸術家集団。実は、アリスティドと交差する場面はわずかなのだが、こちらの集団はほぼ一貫してシリアスな雰囲気で芝居が続く。いずれにしろ、愛とそして夢の大切さが情熱的に描かれるのが、この「1914/愛」なのだ。
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