逃げ延びたのもつかの間。
安禄山にそそのかされた民衆は
楊貴妃(檀れい)こそ悪の根源だと
身柄引き渡しを求めて
玄宗(湖月わたる)らの仮の館を
取り囲む。
最後まで楊貴妃を守ると
立ち上がる玄宗。
だが、楊貴妃は
玄宗皇帝の妃として
見事に死んでみせると
自ら民衆の前に姿をさらす。 玄宗の愛に対する
真心の証として
命を捧げるのだと。