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雪組 貴城(たかしろ)けい |
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同期3人で役替わり |
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−−特別出演している月組「飛鳥夕映え−蘇我入鹿」(関連記事:東京公演始まる)で、中臣鎌足、軽皇子、蘇我石川麻呂の三役を役替わりで演じますね
まず、それぞれの役の色の違いをどう出すかを一番に考え、役作りに入りました。
−−最初が軽皇子
明確な個性がなく、人物的には分かりづらいタイプですね。最後は何かが起こると予感しつつ、伊勢に向かわざるをえない。その胸の奥のにおわせ方を大事にしています。位の高さもあり、すべてを踏まえた上での大きさも持った人物ですね。
−−敵役の鎌足
鎌足は、演じたことのないタイプの役柄です。身分が低いこともあり、幼いころから屈折感を持ち何としてものし上がりたいと思うようになる。すべてを手にいれた蘇我鞍作(入鹿)の背中を見て、現状を打破したいと思う。ただ、それは個人的な憎しみではなく、大和の国のためだというのが鎌足ならでは。本心を隠しもっている人物でもあるので、心の裏表をくっきりお客さまに伝えられればと思っています。
−−それから石川麻呂
素直で感情が表に出るタイプで、一番、人間っぽく作っています。
−−同期との共演が話題ですが
同期の瀬奈(せな)じゅん、大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)と初めて芝居でみっちり共演しています。三役を三人で役替わりしているので、それぞれの個性の違いも出したいですね。この共演では、「みんな、いろんな苦労をしてがんばってきたんだな」と感じ、いい意味で変わっていない部分もあり、すごく刺激を受けています。
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