−−第3場−−
学堂


若き日の鞍作(彩輝)は、唐の文化に見識をもつ学者の下で学んでいた。学友には、後の皇極帝を姉にもつ軽皇子、蘇我の分家の長男、蘇我石川麻呂、神道の家に生まれた鎌足らがいた。中でもぬきんでていたのが、鞍作であり、鎌足だった。ただ、鎌足は、ほかの貴族たちと比べて自分の出自に引け目を感じていた。
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