花組 春野寿美礼

 01/10/13 産経新聞東京夕刊
 Text By TAKUBO,Oko/田窪桜子@東京文化部
 Photo By SUZUKI,Kenji/鈴木健次@東京写真報道局


−−『ミケランジェロ』では、画家のラファエロを演じていますが

役どころとしては、ミケランジェロ(愛華みれ)にコンテッシーナ(大鳥れい)の愛を伝えることが一番のポイント。どんなラファエロが、どういう風に伝えたら分かってもらえるかを考えました。

−−ラファエロをどのような人物として演じたのですか?

すごく情熱的な二人とは反対に、ラファエロはすべての人を受け入れていきます。だから、ミケランジェロのかたくなな心も、ラファエロには開いていくんですね。そのあたりの慈愛に満ちた雰囲気が、一番の特徴かなと思います。

−−実在の人物ですが、そのあたりは何か意識したり、勉強などしましたか?

画集など資料を見ていたら偶然、家にラファエロの絵があったんです。きれいで不思議な絵だなと思って飾っていたのもラファエロ。昨年、イタリアに行って、「最後の晩餐」を見たあと、おみやげ店で手にとったのも、レオナルド・ダビンチではなくてラファエロの絵でした。

−−演じる上でこころがけたことは?

ラファエロは、ミケランジェロの作ったピエタやダビデ像など何を見ても感動します。その感動はつくられたものではなくて、ストレートに純粋に出るくるもの。その純粋さも、うまく表現したいですね。

−−ショーの『VIVA!』のほうはどうですか?

2度目のエトワールをさせていただいています。前回は、うれしいという気持ちが大きかったけれど、前と同じではいけない。少しでも成長した姿をお見せできればと思っています。

はるの・すみれ 平成3年、『ベルサイユのばら』で初舞台。花組。9年、『失われた楽園』で新人公演初主役。11年には『冬物語』でバウ公演に初主演し好評を博す。『ミケランジェロ/VIVA!』でもエトワールを務めるなど歌・芝居・ダンスと三拍子そろった正統派男役
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