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はるの・すみれ 平成3年、「ベルサイユのばら」で初舞台。花組に配属。9年、「失われた楽園」で新人公演初主役。11年には「冬物語」でバウ公演初主演し好評を博す。端正な容姿に歌・芝居・ダンスと三拍子そろった正統派男役。愛称・おさ |
「ルートヴィヒII世」(植田景子作・演出)では、ルートヴィヒ王にかわいがられるホルニヒを演じています。東京公演では宝塚公演とは役づくりを少し変えました。以前はホルニヒの純粋さを出そうとしていましたが、年齢設定を上げ、忠実で純粋な僕という以外の、彼の内面が醸し出す魅力も出していければと考えました。
植田先生からは「そこはかとない色気と、特に何かしていなくても存在感があるように」と言われました。なぜ王がホルニヒにひかれるのか、その魅力はなにか、ニュアンスは微妙です。それをただの愛にするとわざとらしい、でも意識しなさすぎても伝わらない。
最初の王とホルニヒの出会いのシーンがうまく伝われば、王を回想する最後のシーンまで気持ちがつながります。だから幕が開く前には毎回必ず、王様に忠誠を誓っている自分を心の中で再認識して、舞台に出ていくようにしています。
レビュー「Asian Sunrise」は、やると決まってからまずアジアの音楽をたくさん聞きました。東京公演(3月25日まで)ではチャーリー(匠ひびき)さんの代役で、タイのロイヤルパーティーの場にも出演させていただいています。オープニングで三味線の音を聴くと、やっぱり日本人だなとほっとする。バリの歌を歌ったり、オリエンタルな楽しいショーです。