宝塚歌劇団花組の東京公演が29日、東京宝塚劇場(東京・日比谷)で始まった。『宝塚グランド・ロマン「ミケランジェロ--神にならろうとした男--』『グランド・ショー「VIVA!」』の2本で、トップスター、愛華みれのサヨナラ公演。
公演に先立ち同日午前、通しけいこが報道陣に公開され、その後、愛華が記者会見した。
けいこの段階から全力で演じた愛華。
「まだ、けいこなのにといわれそうですが、ミケランジェロは『ルートヴィヒ』と違って常に発散する人物だから。最後の作品に宝塚という枠を超えた役ができてラッキーです」と力のすべてを出し切る意気込みを見せた。
「ミケランジェロ」は、愛を失い芸術にすべての情熱を打ち込むミケランジェロの姿を軸に生と死を問う重厚な作品。
「最後に、こういう宝塚の枠を超えた役ができてとても貴重な経験になります。いわゆる大作でこれ1本でも十分なのに、ショーまでできてラッキーです。2倍うれしいわけでとてもうれしいです」
「VIVA!」もまた、生きる喜びがテーマ。強烈な8ビートの曲をそろえ、ぐいぐいとひっぱる構成で観客を圧倒的にひきつける。黒えんびのダンスシーンが、いきだ。
この公演の千秋楽・11月11日をもって退団する愛華。
「平常心でいられるように。お客様との間に、変な間ができないようにこころがけています。サヨナラということでハイテンションのお客様も多いと思いますので、なるべくこちらは冷静にできるようにと。チケットは…もう、売り切れなんですよね。私が手配することはできませんが、ほんとうに多くの方に見ていただきたいと思います」
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