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しおみ・まほ 平成3年、「ベルサイユのばら」で初舞台。雪組に配属。10年、月組に組替え。「ノバ・ボサ・ノバ」では女役をコミカルに、「ゼンダ城の虜」ではミカエル大公を好演。落ち着いた演技とクールな容姿で人気の男役スター。 |
「愛のソナタ」で演じている書記のユーリは、要所要所にしか出てこないので役作りに苦労しました。作・演出の木村信司先生から「短い場でも存在感が出るように」と言われましたが、状況説明や具体的なセリフが少ないので難しい。けいこでも最初のうちは役がつかめなくて、初日のぎりぎりまでどうすればいいのか迷いました。
最初は、オックス男爵がお金を持っていると思ってへいこらして、誓約書を読んではニコニコ笑っているだけです。でも、オックスにお金がないと知って変わる。その変わり目がポイントです。あえて思いっきり変えて、分かりやすいように心がけています。
ほかの登場人物があこがれや夢の中に生きている中で唯一、しっかりした職業についているのがユーリです。華やかなお芝居の中で、お金という現実を象徴している存在なんですね。
祝祭舞「いますみれ花咲く」では、日本物が好きなので気持ちよく舞わせていただいています。ほんの少しですが、春日野八千代さんをお迎えさせていただいています。春日野さんはすきがなくて貫録があって、本当にすばらしいですね。
次は3月に「Practical Joke(ワルフザケ)」(正塚晴彦作・演出)に出演します。真琴つばささんがスーツでビシッと、すっごく格好いい。こちらも楽しみにしています。