星組 渚あき 音楽インタビュー

 モーストリー・クラシック 1月号
 Text By Takubo,OKO/田窪桜子



−−お好きな音楽は?

ずっと聴き続けているのは、東儀秀樹さんの音楽ですね。雅楽をアレンジした世界が、何だか懐かしい感じがして和むんです。東儀さんの奥様が、宝塚歌劇団の同期生のお姉さんだったことがきっかけで知ったのですが、一度聴いて一気に好きになりました。

−−雅楽っていかがなんでしょうか?

雅楽の音色って眠くなるようなイメージで、私たちの生活からは遠い音楽かなと思っていたけれど、全然違いましたね。洋楽器のヴァイオリンとかと合わせているのですが、日本古来の音とまじわりそうにないのに、すごく面白くて、神秘的な感じがするんです。雅楽の音の波動って、人間の体にいいそうです。その神秘性に引かれるのかもしれませんね。ディナーショーに行かせていただいたときには、聴いていて自然と涙が出るような感じがしました。

−−音楽との初めての出合いは?

初めて音楽に触れたのは、記憶がないぐらい小さなころ。私がすごくステレオを欲しがったらしいんです。両親はピアノかステレオのどちらを与えようか悩んだそうですが、私が「レコードを聴くんだ!」って言い張ったそうです。私は全く覚えていないのですけどね。 高校に入ってからは幼稚園の先生になりたくて、ピアノを少し習い始めました。でも、幼稚園の先生が目標だから、おけいこは怠けてばかり。進路を決めなくてはいけなくなったころ、ちょうど宝塚も好きになっていて、宝塚音楽学校を受けることにしたんです。それまでは、自分でやるよりも、見て聴く側が好きだったんです。

−−東儀さんのほかにはどのような音楽を?

他に音楽をよく聴くのは旅公演のときですね。ドリームズ・カム・トゥルーのCDは必ず持っていきます。楽屋でみんなでCDを持ち寄って、色々聴き合っていますよ。クラシック音楽は、宝塚に入ってから聴くようになったジャンルですね。ただオペラは好きで、映像でよく見ます。本当はオペラを観に劇場に行きたいのですが、なかなか一緒に行ってくれる人がいなくて。

−−渚さんにとって音楽とは?

改めて音楽について話してみて、「さあ、聴こう!」と無理に音楽を聴いたことは、今までなかったなと気づきました。私にとって音楽は空気みたい。積極的に取り入れようとしなくても、周りに自然とあったものですね。

なぎさ・あき 兵庫県出身。1988年、「キス・ミー・ケイト」で初舞台。雪組に配属。92年、「この恋は雲の涯まで」で新人公演初ヒロイン。93年、バウホール公演「セ・ラムール」では、マリーを好演。同年、花組に組替え。99年の「タンゴ・アルゼンチーノ」では大人の女役に挑戦。「ルートヴィヒ??世」では、エリザベートを演じる。今年9月に星組に組替え。香寿たつきの相手役として娘役トップスターとなった。愛称はAkiko※写真をクリックすると大きな画像を見ることができます


トップ披露となった「サザンクロス・レビューII」


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