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産経新聞提供 SUMiRE STYLE
7月11日(木)東京朝刊
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STAGE DOOR
演出家 中村一徳

中村一徳
「エリザベート」制作発表での中村一徳
東京宝塚劇場で8月11日まで上演中の星組のショー「LUCKY STAR!」、今月7日まで上演していた月組「サラン・愛」、秋には花組「エリザベート」と雪組「華麗なる千拍子2002」など、中村一徳は多彩な演目を手がける。

同志社大学工学部出身。宝塚歌劇を初めて見たのは在学中の昭和60年、大地真央の退団公演「二都物語」だった。

「まず、出演者が多いのにびっくりした」という。

「芸人さんの世界に興味があった。お笑い番組の制作などいいかなと思っていて、宝塚と出合い、演劇にも違う世界があるんちゃうかなと」

入団後は先輩の助手として雑用をこなした。

「芸術や文学がどうという世界ではなかったので、違和感はなかった。とにかく稽古(けいこ)場には長い時間いました。現場で覚えていった感じです」

平成6年「サラン・愛」でデビュー。「LUCKY STAR!」は、宝塚大劇場での香寿たつきの新トップお披露目と、初舞台生のお披露目を兼ねたショーだ。

「ショーはお客さまに何でイメージを膨らませてもらうかを決め、舞台セットを打ち合わせ、誰をどう使うか、パズルのように組んで作ります」

群舞を多用、出演者が勢ぞろいする華やかなシーンが多いのも特徴だ。

「今回は星が降ってくるイメージです。タータン(香寿)は歌に説得力があり、踊りもうまい。では、華やかさをどう見せるか。それは、トップがどれだけいい男役を引き連れているかなんです。彼女と組子の絆(きずな)が、フィナーレに向けて見えてきたらと思います」


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