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星組・夢輝のあ 平成4年入団 北海道室蘭市出身
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だれとも重ならない、宝塚らしい芸名を、「名付け辞典」を見ながら自分で考えた。
「“夢”と“輝”の下には、5画の名前が合うそうです。少ない字画でひらがなの組み合わせでも難しかったけれど、“のあ”が一番名前らしいかなと。男役でも娘役でもいけると思って決めました」
歌唱力、ダンス力の確かな実力派の男役スター。これまで新人公演の主演は「エクスカリバー」「エリザベート」の2回、バウホール公演「イーハトーヴ 夢」の主演と着実にステップアップして、これからの活躍が期待されていたが、22日初日の宝塚大劇場公演「ガラスの風景」「バビロン」(12月24日まで)を最後に、来年の東京公演(2月14日−3月23日)で退団する。
「じつは音楽学校を卒業する時点から退団は考えていました」と驚くことをいう。
「そのときは初舞台の稽古中に作品を作っていく過程に感動して、舞台が好きになったんです。その後は上級生から“悩んだり迷ったりしているうちはやめるときではない。突然、フッと降りてくるものだ”とアドバイスされました。それが夏ごろ“今だ!”と本当に降りてきたんです。舞台生活はもう満足しました」
退団後については「結婚は制度そのものが嫌い」だそうで、「舞台とは全く別のジャンルを一から勉強してやるつもり。でも今は内緒」とか。