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「ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている」
専科 初風緑 外部初出演

初風緑
“ブレル風のポーズ”を決める
初風緑
宝塚歌劇団専科の男役、初風緑が、「ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている」(訳詞・演出、青井陽治)で、念願の外部初出演を果たす。シャンソンの革命児といわれたブレルの楽曲を、四人の歌手が歌い継ぐ“コンセプト・ミュージカル”。来年がブレルの没後25年にあたることから企画され、初風のほかは、元タカラジェンヌの麻乃佳世と、元劇団四季の堀内敬子、今拓哉が出演する。

「とても高度な作品なので不安だったんですが、青井先生に“心でブレルを歌ってほしい”といわれて、チャレンジしようと決めました。ブレルに関してはほとんど知らなかったけれど、歌詞がすごくストレートだし、男女を超えた人間としてとらえているのがすばらしいですね」と初風。

ベルギー出身のブレルはパリへ出て、「愛しかない時」「華麗なる千拍子」「行かないで」などを大ヒットさせ、1965年にはニューヨークのカーネギーホールでリサイタルを開いた。ところが翌年に突然、引退を表明し、ミュージカルの舞台や映画に出演したものの、肺がんの手術後は南太平洋の島で暮らし、78年に49歳で亡くなった。

この作品は生前の68年に、NYのライブハウスで初演されて大ヒット。1つのコンセプトに基づく歌やダンスで構成する“コンセプト・ミュージカル”の先駆けとなった。さらに映画化もされ、再演も繰り返されている。

男女2人ずつのアンサンブルが基本で今回、初風は“男役”としての出演だ。

「“女優”での外部出演じゃないのはちょっと残念。ただ、宝塚の公演の間に出るスケジュールなので、かえって“男役”でよかったかなと。麻乃は同期生ですが、組が違ったので初共演になります。あとのお2人は歌のプロだし、ソロで歌うパートより、アンサンブルにプレッシャーを感じます。短い期間ですが、すごく楽しみです」

公演は、来年1月11−13日=新神戸オリエンタル劇場(TEL078・291・1100)、料金=7500円、6000円▽1月18−19日=東京・池袋サンシャイン劇場。



sumire memo
12月19日(木)大阪夕刊
interview by 平松澄子
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