「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」
ダニエル・ラドクリフ来日記者会見
by 久保亮子
が、続けて「噂では、ケイティの口の奥まで舌を入れたと言われていますが、そんなことはしていません」と笑いながらも通訳に身ぶり手ぶりで誤解を説明する姿は、ラドクリフの素直すぎるという評判そのもの。
ただ、この場面の撮影ではスタッフのほうは緊張したという。
「ラドクリフが10歳のころから成長を見守ってきたメーク担当の女性は涙をこぼしていました」とヘイマンは舞台裏を明かす。

映画は小説に極めて忠実とファンの間でも評価される。今回は闇の帝王ヴォルデモートがよみがえる。
ホグワーツの5年生となったハリーは、ダンブルドア校長が結成した秘密同盟「不死鳥の騎士団」とともにヴォルデモートの手下、“死喰い人”らと戦うことになる。そしてついに、ヴォルデモートがハリーの命を執拗にねらう真相が明らかになる。
ラドクリフは5作目の重みを次のように語る。
「忠誠や勇気、友情はシリーズを通してのテーマですが、今回は人間の強さが重要です。うそつき呼ばわりされてもハリーは真実を世間に伝えようとします。さらに、『選択をする』大切さ。(ハリーの名付け親)シリウス・ブラックが興味深いセリフを残しています。『人間には明と暗がある。どちらを選ぶかで人間は決まる』。ここに5作目の意義があると思います。僕のなかではシリーズを通して最高の作品です」
★ ★ ★
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」は7月20日から、全国ロードショー。公開時において国内史上最多の920スクリーンで封切られる。
産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
2007(C)SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.