ハリウッド初、サウジアラビアの実態に迫る　映画「キングダム　−見えざる敵−」

ジェニファー・ガーナー来日記者会見

2007/10/10　 　 　by　久保亮子

ハリウッド史上初めてサウジアラビアの実態に迫ったサスペンスアクション「キングダム　−見えざる敵−」の公開が日本でも１３日に公開されるのに先がけて、出演女優のジェニファー・ガーナーが宣伝のために初来日。このほど東京都内ホテルで記者会見した。

昨年は出産、育児のために１年間の休暇をとっていたが（夫は俳優、ベン・アフレック）、すっかりスリムな体型を取り戻し、長身を生かした黒のミニタイトという出で立ちで登場。胸に手を合わせて「ありがとう」と日本語であいさつした。

ジェニファーといえば、出世作となったドラマシリーズ「エイリアス」での華麗なアクションが思い浮かぶが、今回はＦＢＩ特別捜査班の紅一点、法医学調査官ジャネット・メイズを演じる。舞台は中東サウジアラビアの首都リヤド。外国人居住区で自爆テロが勃発。首謀者はアルカイダのメンバーとされ、米国はＦＢＩに捜査を依頼。ジャネットを含めた４人の精鋭がリヤドに送り込まれる。

(C) 2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

「アクションは撮影までの準備が大変なのですが、今回は監督から“かみつく”“ひっかく”動きが大切。動物のように動けと言われました」

オーバーなアクションで、その動作を示しながら話す。

扱うテーマは重い。米同時多発テロ以降、米国では「反サウジ感情」が高まった。ハイジャック犯の多くがサウジアラビア人だったためだ。ピーター・バーグ監督は製作にあたって、「アラブ人とアメリカ人がともに、テロリストに立ち向かっている姿を観客に見せたかった。今が最良の時だと確信している」と過度の演出を避け、信ぴょう性に迫った。

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