「大切なのは、世界をステレオタイプでとらえないこと」

ジェニファー・ガーナー来日記者会見

2007/10/10　 　 　by　久保亮子

１８０センチの長身。フレンチシックな装いで登場したジェニファー・ガーナー。童顔のせいか３５歳にはみえない。昨年は一年間、産休をとって家族と過ごした

ジェニファーも撮影後、世界への意識が変わったという。「（映画の中の）『暴力は暴力しか生まない』というセリフには落ち込みますが、大切なメッセージは、世界をステレオタイプに考えてはいけないということ。これまでは世界を敵と味方に色分けしていましたが、そこに住んでいる人々にも生活があり、彼らの９９．９％は夢をもって生きているのです。相手を個々でとらえ、知り合うことが重要だと気づきました。」

豪華な共演者も見どころのひとつ。４人の精鋭にはジャネットのほかに、アカデミー賞俳優のジェイミー・フォックスとクリス・クーパー、そしてジェイソン・ベイトマンが顔をそろえた。

「チーム４人の相乗効果がうまくでていると思います。ジェイミーはユーモアにあふれ、クーパーは冷静。そしてジェイソンは渋くてドライな印象です。演じているときも楽しかったですが、女性の少ない現場だったので甘やかせてもらいました」と仕事への充足感をみなぎらせた。

(C) 2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

２年前に製作会社を設立したというジェニファー。中村獅童と竹内結子主演の映画「いま、会いにゆきます」のリメーク権を獲得したことも明らかにした。「国境を越えた恋愛の物語。観たときは号泣しました」と豪快に大泣きの素振りをし、その惚れ込みようをアピール。「ヒロインは？」との質問に「もちろん、私よ」。

話す時の大きなジェスチャーが印象的だが、質問に答え終わるたびに小さな声で「ありがとう」と日本語でささやく。そんな心遣いもみせた。

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