産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
「アーサーとミニモイの不思議な国」
フランス発 反骨ファンタジー
    東京朝刊 by 岡田敏一
1 2 次を読む


仏映画界の大御所、リュック・ベッソンが監督・脚本を手がけた最新作「アーサーとミニモイの不思議な国」(22日公開)は、実写と立体CG(コンピューター・グラフィック)アニメを組み合わせたユニークな冒険ファンタジー映画だ。「ディズニーと宮崎アニメのほぼ中間」という今回の作品。代表作「レオン」(1994年)などで知られるハードな作風からの“転向”について語った。

米映画とはひと味違う繊細なタッチが魅力の「アーサーとミニモイの不思議な国」。実写とCGアニメが見事に融合している
米映画とはひと味違う繊細なタッチが魅力の「アーサーとミニモイの不思議な国」。実写とCGアニメが見事に融合している


やんちゃ盛りの10歳の少年アーサー(フレディ・ハイモア)は、借金苦で立ち退きの危機に直面する我が家を救うべく、行方不明のおじいさんがアフリカから持ち帰ったルビーを探し回る。

ところが、冒険家のおじいさんが残した書物を読むと、家の裏庭の地下に体の大きさがたった2ミリの謎の小人「ミニモイ族」の世界があり、そこに宝物があるという。実は彼もそこで行方不明になったのだ。アーサーは意を決しミニモイの国に。彼はミニモイ族と同じ姿になり、王女セレニア(声・マドンナ)らと宝物を探す旅に出る…。

同じ立体CGアニメでも米のものとはタッチがまるで違う。登場人物の細かな表情や動作は繊細で、咲き乱れる花々や草むら、小川といった大自然の色彩も限りなく柔和。物語の展開やアクションシーンもかなり抑えめ。

プロの「殺し屋」を扱った「ニキータ」(90年)や「レオン」でのハードボイルドな作風から一転、こうした児童向けファンタジーを撮ったのには理由がある。

1 2 次を読む




産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
2007(C)SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ここは記事のページです


淀川長治の銀幕旅行