腕周りで個性アピール
男だって楽しむ本格ジュエリー
2007/11/06
産経新聞東京朝刊 by 小川真由美
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オメガ「アクア」の指輪。ダイヤ付きを男女共用で使う人が多いという |
ダイヤモンドやゴールドの指輪など本格ジュエリーを楽しむ男性が増えている。伊勢丹は9月、東京・新宿の本店メンズ館に海外ブランドのメンズジュエリーコーナーを開設。ジュエリーといえば女性のものという印象だが、時計やカフスボタンのように、個性をアピールしたい男性にとっての重要なファッション小物として定着しつつある。
伊勢丹のメンズジュエリーコーナーには、米ティファニー、ダイヤ大手デビアス、伊ダミアーニやマッテオリといった有名ブランドの指輪やネックレス、ペンダントなど計約250点が並ぶ。素材はイエローゴールドやホワイトゴールドが大半で、男性向けとは思えないほどダイヤモンドをたくさん使ったものも。価格は10万円以上が多く、250万円のものもある。客層は10〜60代と幅広い。コーナー開設から2カ月だが、売り上げは2けたの伸びという。
一人で来店した男性(32)は「会社の先輩がさりげなく指輪をしていてカッコいいなと思った。いろいろなブランドのものを比べてみて、自分に似合うものを見つけたい」と話す。
メンズアクセサリーといえば素材はシルバーが中心で、値段は高くても数万円程度。だが、伊勢丹は平成15年からメンズジュエリーを展開して以降、ダイヤやゴールド使いのアクセサリーを求める人が増加。2年前に期間限定でカルティエを特集したところ、30万円以上の高価なメンズジュエリーに人気が集中した。
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ティファニーの婚約指輪「ルシダ」。今月末まで伊勢丹メンズ館で先行販売 |
ティファニーが自前の店舗以外でメンズジュエリーを展開するのは初めて。ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクの岡田京子ディレクターは「宝飾全体の売り上げは女性向けが圧倒的だが、市場を開拓できればむしろ女性モノより伸びしろは大きい。小さな市場だからこそ流行の兆しを見逃したくない」と、伊勢丹に出店した理由を説明する。
伊勢丹のメンズアクセサリー担当バイヤー、成川央子さんは「スーツで体の大部分が隠れてしまう男性のオシャレは腕周りで差がつく。個性をアピールしたいオシャレな男性に本格ジュエリーが注目されている」
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