肉じゃが、ケーキやカステラまで
“万能”炊飯器で料理名人
2007/11/07 産経新聞
東京朝刊 by 海老沢類
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炊飯器調理レシピを紹介する本も人気 |
手入れしっかり
日本電機工業会によると、昨年国内で出荷された電気炊飯器は約650万台。ここ数年は微増傾向だが、進む高齢化や若い世代のコメ離れを考えると先行きは楽観できない。米の消費が低迷する中、メーカーも付加価値の一つとして調理機能に注目し始めた。
東芝コンシューママーケティングは2年前に出した圧力炊飯器に、パンの発酵と焼き、ケーキの焼き、温泉卵やヨーグルトの発酵といった本格的な調理コースを搭載。肉料理の下ごしらえができる機種も投入している。
ユニークなのは、象印マホービンが9月に発売した真空内釜圧力炊飯ジャー「極め炊き」の最上位機種「NP−LS」(希望小売価格9万7650円=5・5合炊き)だ。
「においが残りやすい」という“炊飯器調理ファン”の不満を解消するため、通常の内釜とは別にステンレス製の「健康調理なべ」を付けた。料理研究家のアドバイスを受け、蒸し料理からパスタまで計14種類のレシピを紹介するガイド本も作った。
「専用のなべを使えば内釜の劣化も防げる。健康を意識したメニューをそろえており、反応は上々」と広報グループの美馬本紘子さんは話す。
便利な炊飯器調理だが、注意すべき点もある。
村田さんが指摘するのは、スイッチを切ったらすぐにおかずを別の器に移すこと。「煮物などを内釜に入れたまま放置すると、汚れやにおいが付着しやすい」からだ。においを取るには、内釜にお湯をはって約30分間加熱するといいという。
村田さんは「手間はかからず、味も劣らない。使う頻度が低い炊飯器を有効活用できるのでぜひ挑戦してみては」と呼びかけている。
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