忙しくても手軽
女性だって「丼」好き 入りにくさ克服
東京朝刊
学生やサラリーマンが手早くかき込む定番の食事といえば、牛丼をはじめとするチェーン店の丼物。男の食べ物の印象が強いが、女性の間でも人気が高まっている。手軽さが忙しい女性に受けているほか、働く女性が職場の男性と連れだって食べに行く機会も増え、抵抗感が薄れているようだ。店側もヘルシーな女性向けメニューを出したり、店づくりを工夫するなど知恵を絞っている。
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テークアウトは女性客が引っ張る=横浜市内 |
一度来たら平気
「さっと料理が出るのが最高。忙しくても彩り多い食材を食べられる」と話すのは、横浜市港北区の「天丼てんや」新横浜店によく来る会社員、大出友佳理さん(22)。「入りにくかったけど、友人と思い切って1度来たら恥ずかしくなくなった。月に2、3回、食べています」
天丼てんやは首都圏を中心に展開するチェーン。運営するテンコーポレーション(東京)によると、客の約3割が女性だ。「女性は味の付いたご飯が大好き。潜在需要はまだまだあります」と営業企画部の松永美紀次長。「天ぷらを揚げない家庭が増えたのも人気の背景」という。
カウンター席同士の間隔を広げ、テーブル席を増やすなど、女性が利用しやすい店舗づくりも心掛けている。「野菜天だけでは物足りない」との女性客の声で「海老野菜天丼弁当」も生まれた。
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