ボタンや表示目立たず

デザイン家電　誤使用に要注意！

2007/10/04 　東京朝刊　by　篠田丈晴

若い世代を中心に、インテリア性を重視した家電製品「デザイン家電」への関心が高まっている。シンプルな形状や斬新なデザインなどが人気の主な理由だが、操作性に不安を持つ消費者もいるようだ。操作のわかりにくさなどから、誤操作・誤使用してしまうケースもあるという。

兵庫県立生活科学研究所（神戸市中央区）が昨年８〜９月に、県民２３３人を対象に行ったアンケート調査によると、６０・１％がデザイン家電に興味を持っており、特に若い世代にその傾向が強かった。ただ、家電製品を購入する際に最も重視するのは「品質・性能」「操作性」「安全性」の順で、「色や形などのインテリアデザイン」のポイントは必ずしも高くなく、実際にインテリア性の高い家電を購入した経験がある人は１１・２％にとどまった。

同研究所では昨年１０月、１９〜６１歳の女性１４人（平均年齢４０・２歳）に対してモニターテストを実施した。対象となった製品は、デザイン家電として雑誌で取り上げられたり、インテリア雑貨店や家具ショップに陳列されたりしている家電製品の中から４点（炊飯器、オーブントースター、電気ポット、加湿器）。事前に取扱説明書を読まずに作業をしてもらい、操作性などについて評価してもらった。

その結果、例えば「電気ポットで水を沸騰させようと操作しているうちに、誤ってロックキーを解除して給湯ボタンを押してしまった」「オーブントースターでヒーターの上下切り替えの設定ミスでパンがうまく焼けなかった」などの誤操作・誤使用の事例が見られた。これらは場合によっては、けがややけどの危険性をはらんでいる。

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