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西武渋谷２ケタ増、三越日本橋伸び悩み
百貨店、改装ラッシュも“明暗”分ける
2007/10/10
東京朝刊 by 田村龍彦、飯田耕司
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「どこかが改装すれば必然的にドミノ倒しのように改装に動かざるを得ない」。大手百貨店幹部はこう嘆く。
ただ、その効果は店によって、はっきりと分かれている。
西武有楽町店は丸井進出に備える狙いもあり、昨年９月に働く女性にターゲットを絞った改装を実施。特徴を鮮明にしたファッション館と化粧品などを集めたビューティ館の２館体制とした。
投資額は約３３億円。ただ、売り上げは今年１、３月が前年割れで４、５月もほぼ横ばい。前年比１２・９％増の２０９億円という初年度の売り上げ目標達成は「厳しいかもしれない」（西武百貨店）。
同じ西武でも、高級感をコンセプトに７年ぶりに自前の食品売り場を再開するなど８０億円を投じて３月に改装した西武渋谷店は、前年比２ケタ増が続いている。
一方、６月に新宿本店の地下食品フロアをリニューアルした伊勢丹は、各社が残暑で秋物衣料が振るわず、売り上げを落とした９月も前年比０・９％増と好調だった。
改装の成否は、いかに来店客の流れを読み、消費者の購買意欲を刺激し、“買い回り”による売り場と売り場の相乗効果を発揮できるかがカギ。ただ、「改装という“カンフル剤”を打ち続けないと集客できない」（業界関係者）という依存症の兆候も出ている。
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