元気で消費意欲旺盛 50代に熱視線
「元祖アンノン族」焦点 女性誌相次ぐ創刊
2007/10/10
東京朝刊 by 中曽根聖子
「さあ、自分のために何をしよう」というキャッチコピーとともに、50代を対象とした女性誌の創刊が相次いでいる。一昔前のオバサンイメージとはうって変わって、元気で若々しく、自分への投資を惜しまないのがいまどきの中高年女性。子育てを終え、人生のセカンドデビューを迎える彼女たちに出版社が熱い視線を送っている。
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創刊が続く50代向けの女性誌 |
「上品元気」今月20日、マガジンハウスは50代向けを堂々と宣言した女性誌「クロワッサンPremium」を創刊する。キーワードは「上品元気」。ともに50代後半の木原光知子さんと前田美波里さんが表紙を飾った創刊準備号(3月発行)は、増刷分を含め8万5000部が完売。編集部には「こんな雑誌を待っていました」と大きな反響が寄せられた。
驚くのは表紙に50代の文字が5カ所も躍っていたこと。竹内正明編集は「周囲からはオバサンとみられがちな50代を前面に打ち出すことには議論もあったが、今の中高年は一昔前に比べ、若々しく行動的。年齢を重ねることに自信を持った彼女たちはマイナスイメージでとらえていない」と説明する。
「さあ、自分のために何をしよう」のキャッチコピーで女性の心をつかんだのは集英社が先月創刊した「●(=アキュートアクセント付きE小文字)clat(エクラ)」。エクラはフランス語で「きらめき、輝き」の意味。創刊号は黒木瞳さんを起用したパリ特集や通販特集が好評で、8万3000部がほぼ完売した。
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