食材の安全性
個性的で人気のレストラン「成功のレシピ」は…
2007/10/25 産経新聞
東京朝刊 by 渋沢和彦
長野県松本市に4月オープンした和食店「ヒカリヤ ヒガシ」。築120年の歴史的建造物を日本料理のレストランとして蘇らせた。古風で重厚なたたずまいからして、質の高い料理を期待させる。
隣接した約30坪の自家農園でその日に採れたナス、キュウリ、トマト、大根など旬の野菜を中心にふるまう。
店主の斎藤忠政さん(33)は「農薬を使わない野菜は一番安全です。虫食いだったり、形が不ぞろいだったりしますが、安心して提供できます」
地産地消を目指し、米もあいがも農法で栽培した無農薬の地元産を使用。それをかまどで炊いたぜいたくなご飯を提供している。「店に入ってきたお客さんはまず大きなかまどに驚きます」。ご飯も「甘みがあっておいしい」と好評だという。
すでに松本の観光名所となり、土日には東京や名古屋などからの観光客でにぎわっている。
さらに、新潟県佐渡市では21日、農家直営のレストラン「ランチ@さとにわ」がオープンした。市内の棚田で収穫された無農薬のコシヒカリ。野菜は地元農家から無農薬の野菜を仕入れている。
店長の増田治さん(62)は「田舎でも食の安全性には関心があるようで、店もにぎわっています」と話している。
食品偽装が大きな社会問題となっているからこそ、安全な本物の味が求められているのかもしれない。
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