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医療機関、外食チェーンも導入
体に優しいダイエット 栄養素の割合で脂肪燃えやすく
  東京朝刊 by 田辺裕晶
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栄養素を適切な割合で取ることで、ホルモンのバランスを整え、体脂肪が燃えやすい体を作ろうという「ゾーンダイエット」が注目されている。単にカロリー摂取量を減らしたり、特定の食品を食べ続けたりする従来の方法とは一線を画す、体に優しいこのダイエット法。医療機関や外食チェーンでも取り入れる動きが出てきている。

ゾーンダイエットの理念を取り入れた牛角の「ZONEヘルシーバランスセット」(1人前)。摂取カロリーの割にかなりのボリューム=東京都港区の牛角泉岳寺店
ゾーンダイエットの理念を取り入れた牛角の「ZONEヘルシーバランスセット」(1人前)。摂取カロリーの割にかなりのボリューム=東京都港区の牛角泉岳寺店

米国生まれ
日本国内での商標権を持つ「ゾーンジャパン」(東京)の粕谷紀彰広報部長によると、ゾーンダイエットは米国の生化学者、バリー・シアーズ博士が提唱したダイエット法。毎日の食事で炭水化物、タンパク質、脂肪のカロリー比率を4・3・3の割合で取ることで、急激なインシュリンの増加を抑えるなど体内のホルモンバランスを整える。その結果、体脂肪が燃焼しやすくなるほか、血糖値が安定して脳が効果的に働くようになるという。

「ゾーン」とはホルモンのバランスがとれた状態を意味する。指定の割合で栄養素をとれば4?6時間はゾーンを維持でき、この間は空腹を感じにくくなるという。

同社では昨年11月、東京・白金にゾーンダイエットに基づいた料理を提供するレストランをオープン。ヘルシー志向の若者や家族連れでにぎわっている。また今月中には理念を生かしたスイーツのシリーズもデパ地下などで発売する予定だ。

糖分抑える
「MRCビルクリニック」(東京)の佐々木淳院長は、2年半前からメタボリック症候群の患者の食事指導などにゾーンダイエットの理念を取り入れている。

佐々木院長は「脂肪分を減らして総カロリー数を制限する従来のダイエット法では、相対的に炭水化物など糖分の割合が高くなる。糖分は消化が早いため、すぐ腹が減るほか、中性脂肪は糖分から作られるため摂生している割には体重が減りにくかった」と話す。

これに対し、ゾーンダイエットはタンパク質を多く取り、炭水化物の摂取量を少なくするのが特徴だ。この結果、「従来のダイエットでは一緒に減らしてしまった筋肉を維持しながら、脂肪を減らすことができる。さらにタンパク質は消化が遅いため空腹を感じにくく、継続しやすい」と解説する。

平成18年3?6月に行った臨床試験では、被験者34人にゾーンダイエットの食事を4週間与えた結果、平均で体重が4・2キロ、体脂肪率が3・4%減少したという。



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