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「セプテンバーコンサート」 TAKUYAが庄野真代が…
9・11の悲劇 音楽で伝える
  東京朝刊 by 安田幸弘
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米中枢同時テロからまもなく6年。生と死にまつわる惨劇が今も世界中で絶えない中、音楽を通してさまざまな思いを形にする人たちがいる。ビルの崩壊を生で目撃したミュージシャンは当時の体験をもとに、新曲を制作した。一方、プロ・アマの演奏家が集まって平和を願う全国規模のコンサートが8〜12日に各地で開かれる。歌と音色が響き合う「9・11」が再びめぐってきた。

TAKUYA
TAKUYA
元JUDY AND MARYのギタリスト、TAKUYAはあの日、ニューヨークにいた。

2001年9月11日。零時過ぎから午前3時ごろまでマンハッタンでのライブに出演後、摩天楼が見える知り合いの部屋に泊めてもらった。朝、方々から車のクラクションが聞こえてきた。「なんかおかしい」。外を見るとツインタワーから煙があがっていた。間もなくビルが崩壊。その光景が脳裏に焼き付いた。

「自分は戦争のまっただ中にいる」と実感して、「最初は『やり返せアメリカ』といらついた」。ただ、冷静になるにつれて考えが変わった。「やり返すと結局、憎しみが増すだけ」。帰国後、米軍がアフガニスタンを空爆した映像を見て涙があふれた。「大きな悲しみが始まったと思った」。精神的なショックから立ち直るのに2年近くかかったという。

現在は、バンド「ROBOTS」を率いる。5日にギターロックの新アルバムを出した。

多分 僕らはこの美しい世界のことをもっと考えるべきだ−−。

9・11の体験を基にした収録曲にそんな一節を入れた。アルバムタイトル「DYING MUSIC」は直訳すると「死にゆく音楽」。そこには、死を意識しつつ、「逆に今を頑張ってやろう」という気持ちを込めた。

一方、2年前から始まった「セプテンバーコンサート」が今年も各地で開かれる。もともとは、テロをきっかけに、9・11を、音楽で街中を満たす日にしようとニューヨークでスタート。その後、世界に広まった。

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