デビュー25周年でベスト盤
“レイニーボイス”稲垣潤一に聞く
東京朝刊 by 安田幸弘
ほんのりと懐かしさが漂うサマーソングに仕上がった。「『クリスマスキャロル−』をリリースして以来、冬の稲垣みたいなイメージが定着していたんですけど、以前は夏の曲をたくさん歌っていたんですね。ですから今回、夏の稲垣復活みたいな曲かな、と」
ベスト盤には「ドラマティック・レイン」(昭和57年)など初期作品も含め計16曲を収録。歌声の魅力と合わせ、リズムやメロディーにうまく言葉を乗せた、心地よい「グルーブ感」も印象的だ。
「デビュー以来、日本語をいかに『乗せて』歌うかということにこだわってきました。僕の曲って(グルーブ感があって)車で聴きやすいですねっていわれるんです。以前、ドラムをやっていた経験が生かされていると思います」
プロ野球「楽天」の地元開幕試合で国歌を独唱するなど最近は、故郷・仙台とのかかわりが深くなってきた。遊佐未森ら同郷のアーティストと開いているチャリティーイベントもそのひとつ。
「チャリティーの収益金の一部は小中高で壊れて眠っている楽器の補修費用に寄付しているんです。これはずっと続けていきたい。イベントを通して若手アーティストを発掘していければなあと思っています」
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