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花王も「アジエンス」を初めて全面改良
資生堂 「白ツバキ」投入で泡立つヘアケア商戦
  東京朝刊
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高級路線
国内ヘアケア市場は数年前まで、販売数量は増加しても、値引き競争で売上高は前年割れという状況が続き、市場規模は平成15年に1830億円にまで落ち込んだ。その間に、P&Gやユニリーバ・ジャパンといった外資勢が、欧米の有名女優を起用したCMとともに高級路線で攻勢をかけた。

高価格ヘアケアの主な新製品

市場規模は昨年、1900億円にまで盛り返したが、きっかけになったのは、花王が平成15年に投入した高価格ブランド「アジエンス」だった。CMには中国の人気女優チャン・ツィイーを起用し、黒髪の美しさを強調。「メリット」など大衆向け定番商品の実勢価格が600円前後なのに対し、800円前後と高いにもかかわらずヒットし、花王は16年にメーカー別首位を奪還した。

ツバキの猛攻に、花王は今年4月、アジエンスより年上の世代に向け「セグレタ」を発売。ユニリーバ・ジャパンが8月27日、50歳以上向けの「ダブ プロエイジシリーズ」を投入したのに続き、P&Gも9月1日に3年半ぶりの国内新ブランドとして「エイチ アンド エス」を発売して真っ向勝負を挑んでいる。花王はアジエンス初の全面改良製品を10月13日に発売する予定だ。

巨額の広告費も必要な高価格帯ヘアケア市場では、生き残りには「3強入りは不可欠」(資生堂幹部)とされる。業界関係者は、「(ドラッグストアなどの)ヘアケア商品陳列棚は、この秋に半分が新商品に入れ替わる予定」と、攻防の激化を予測している。

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